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Association

対談
座談会

第8回 RRCS対談&座談会

2021年6月21日配信

テーマ

リサイクルなのに、JISもあるのに、なぜ流通量が少ない?

「再生骨材市場を活性化させるために必要なこと」

※月刊コンクリートテクノ7月号に詳報掲載予定

参加者

 

野村不動産㈱ 住宅事業本部商品戦略部 吉田安広

㈱淺沼組 技術研究所 建築材料研究グループリーダー 山﨑順二

㈱安藤・間 建設本部 土木技術統括部 白岩誠史

㈱東京テクノ 工場長 松田信広

RRCS代表理事・東京大学 野口貴文

RRCS理事・ACRAC理事長 柴谷啓一

RRCS理事・明治大学 小山明男

(野口)
皆様こんにちは。
一般社団法人生コン・残コンソリューション技術研究会代表理事を務めております
東京大学の野口貴文でございます。
今回は第8回目の座談会を催すことになりました。本日のテーマは再生骨材市場を活性化させるために何が必要かということを、様々な角度から掘り下げて語っていただければと思っておりまして、本当に活性化するために何が必要か。
それに向けてどのように活動していけばいいのか、そのあたりが見えてくればいいのかなと思っております。皆様よろしくお願い致します。
思い返せば2005年でしたっけ。2005年に、コンクリート用再生骨材Hと、高品質の再生骨材がJISに制定されるということが市場を活性化させるのではないかという期待のもとに、JISの開発活動が進められたわけでございますが、それからすでに15年以上経っております。しかしながらいまだに再生骨材市場はまったくと言っていいほど使用されないまま、再生骨材は使用されないまま今日に至っておりまして。当時、2005年に規格化の活動その前の年でしたね、始めた時に実はエピソードとしては、我々3年を目標にコンクリート用再生骨材のHとMとLを作っていくという予定にしておりましたが、あの当時の首相は小泉首相でございましたが、小泉首相が朝テレビを見ていて。再生骨材のHが実際には東京の湾岸地区の倉庫建設に使われているというところが報道されている中で、再生骨材が実際にまだまだこれから使われなきゃいけないんだけど、なかなか使われてきていないと言う状況が報道されて。なぜ再生骨材はその時も使われないのかという中で、お役所の方に問いかけがなされ、回りまわってJISが無いからだということで我々JISを作ると。それも急速に1年で作らなきゃいけないということになった、と言うのを思い起こしました。
本日は製造者、それから使用者、発注者それぞれの方々から再生骨材についてに対する思いをざっくばらんにお聞きしたいと思っています。
まず生産者の方からお話をいただければと思いますので、柴谷さんお願いできますか。

(柴谷氏)
はい、ACRACの柴谷です。いつもお世話になっております。
再生骨材コンクリートに関しては今先生から仰っていた2005年、Hができる前にすでに大阪とそれから、東京は立石さんでしたっけ。九州もそうですけれども。埼玉でもあるところがありました。で、こういう骨材ができると。で、5308の骨材の規格に合う骨材なので、これってコンクリート用の骨材として販売していいでしょうか。っていう問い合わせを、わざわざ私共、2005年前ですけれども東京の国交省で議論したんですけれどもすぐ答えは出ませんでした。で、そういう骨材、当時Hぐらいの骨材なんですけども、これは出処がいわゆる解体物ですね。
コンクリート廃材ですので、構造物を解体したところから抽出した骨材なので、いわゆる原料の産地が明記されないと。産地明記されないことによって5308で言う骨材にはあたらないという回答を得ました。これは大変だなということで、当時仕方がない、仕方がないと言ったらあれなんですけども、とりあえずJISもないのでJIS外商品で出していこうかということで、皆さんそういう思いで各社出していたのが現状ですね。
ただ、じゃあJISが、になってからじゃあどうかとやはり各地方自治体に、当然みなさんそうですけれども働きかけて、僕らは大阪やったら大阪の中で、やっと土木工事にはのせていただいたということで、各地域ではそんなに遜色なく、かなり出てるのが各自実態としてはあります。ただ大規模な、今言ったようにどっかの倉庫をやるとか、大きなゼネコンさんがもうすべてやってやるとかっていうのは、まだまだそこは至っておりません。
まだまだありますけど。まずちょっと現状です。

(野口)
はい、ありがとうございました。それでは松田さんお願いできますか。

(松田氏)
はい。東京テクノの松田と申します。当社はですね、再生骨材Mを用いたコンクリートを製造出荷しているという工場でございまして、再生骨材は中間処理工場が隣接しておりまして、そこで再生骨材Mを作れる。で、その工場さんとタイアップしながら再生骨材コンクリートMを出荷している状況でございまして。当初の、当社の現状というかこれまでお話しさせていただきますと、当初は建築向けにゼネコンさんと共同研究とか共同開発を通して37条の大臣認定をとっていたと。で、何社かとですね大臣認定共同の認定をとりまして、それで民間向けに基礎とか杭とかそういったところに再生骨材コンクリートを出荷していた。もちろん非構造部材で捨てコンとして出したこともあるんですが、主にこれまでは民間で、民間向けに、建築に出しておりました。
一方2015年ですかね、東京都の土木部の仕様書が変わり始めて、少し土木向けに出荷が増えてきたというような状況でございまして。今はその数量は多くはないですが、コンスタントに土木向けに、東京都発注の土木工事に出荷できていると言うような状況です。以上です。
はい、ありがとうございます。それではですね、使用者、コンクリートの使用者ということでゼネコンの方々から再生骨材を使ったコンクリートをどういう場合に使っこうとしているのかというか。使っているのであればそういうことも含めて現状をお聞かせいただければと思います。

(野口)
それでは安藤・間の白岩様お願いできますか。

(白岩氏)
はい。安藤・間の白岩です。
普段本社にいまして、現場のコンクリート支援と開発をやっています。私は再生骨材というものに現場で8年御社に13年いるんですけれども、再生骨材を使った配合っていうのにはまだ出会ってはいません。土木では主に土木ですけれども唯一、一番身近に感じられたのはお恥ずかしい話なんですけれども、コンクリート工学会の試験問題に、JIS取られた頃に載っていた。そこで再生骨材というのは勉強はしたんですけれども、その後一度も出会わずというところで。今どういう所に使っていこうかというところですけれども、当初この研究会に入るまでに再生骨材を使用しようという動機はもうほとんどなかったんですけども。再生骨材が実際に使われているということもあまり認識していなかった。テストの問題一度出ただけというところだったんですけれども、まぁこの研究会に入りまして、例えば残コンだとか戻りコンだとかということを勉強していく。また最近テレビでもすごくSGDsという言葉がもてはやされていますので、弊社の方でも恥ずかしい話、SGDsを今からやるぞということになった時に、この再生骨材っていうのは非常に、何かに使えるんだろうなと。
今やっている弊社の現場で、既設構造物を取り壊して新しい構造物を作るという現場があるんですけれども、そこは場外からコンクリートガラを出さないようにということで、現場内に分級機とかを持ち込みまして。全部分流して一応構造物の下に敷く砕石にしようかということも入っています。安藤・間としてはこれから再生骨材を意識してやっていこうというスタートラインに立ったかなというところです。以上です。

(野口)
はい、ありがとうございます。それでは淺沼組の山﨑さんお願いします。

(山﨑氏)
山﨑です、よろしくお願いします。私は柴谷さんと同じで地場が大阪・関西圏ということになります。まず淺沼組で、というお話をしたいと思いますけれども。実はですね淺沼組の工事で1997年になります、これはですね、参議院宿舎。今に麹町にありますけど、麹町の増築工事において立石建設さんからコンクリートをもらいました。あれがですね、165㎥。実は基礎に使いたかったんですけども、捨てコンに打ちました。このうちだいたい3千平米ぐらいのところに捨てコンで打たせて頂いた。これは当時のセメントコンクリートの雑誌にも書かせていただいてますけれども、おそらく淺沼組での実績で一番大きいのがそれになると思います。当時は規格がなくて、A種とB種という規格でした。で、A種が5%以下。で、これを使ったというのが実績です。野口先生の質問に、どこに使いたいのということになれば、現状であれば規格もできてますので、規格のとりあえずは包含する範囲となれば基礎部分だとか。当然JISにも入っているのでHだったらどこでも使えるよね、というところで展開をしていきたいなとは個人的には思ってます。
やっぱり発注者さんのご意向だと思うんですね。
いろんなメリット性、当然コストの話。そのようなことが整わないのでなかなか展開できないのが現状だと思います。ただやはりそういうところは少しでも緩和していきながら、今の、先ほどSGDsのお話がありましたけど、脱炭素だとかそういう環境配慮するということを考えればですね、どんどん有効利用していきたいと考えています。

(野口)
はい、ありがとうございます。それでは発注者・ディベロッパーということで野村不動産 吉田様お願いできますか。

(吉田氏)
野村不動産の吉田と申します。
私は商品戦略部という部門におりまして、主に住宅の環境系ですとかエネルギー系を担当しているんですけれども。今回の座談会で再生骨材という話をいただきましたので、担当の方に確認したところ、私マンション担当者の中では、現在は使われていないと。使ったことがないという話を頂きました。若干もしかしたら再開発等でこういう要項に入って使った可能性はあるんですけども普通はないですよと。やっぱりコストの問題が一番大きいですかね、という話をもらってます。ただ実は弊社の方で去年SBT、Sience Based Targetsという認証、国際認証なんですけどもそれを去年の暮れに取得したんですけれども、その時には掲げた目標が2019年度比で2030年までに35%のCO2を削減します、と。
で、SBTの計算上出てくるので言いますと、建物の使用時、要はエネルギーを使う、エネファーム入れて減らすとかっていうのが大体7割で、建築時が大体3割ぐらいします。で、その3割の中で、コンクリートって実は、私の方で簡単に計算してみたところ4割ぐらいコンクリートが占めていると。なのでコンクリートを省CO2化するってことはものすごく影響力が大きいんです。電気を節約するのと同じぐらい大きい、ある意味では。今ちょっとLCAツールっていうのがあって、再生骨材ってどんどん何パーセントぐらい通常のセメントに比べて減るんだろう。と思ってみたところ5%くらい減ると。これはもうちょっと大きくなってくると更に価値もありますし。先ほどのコストっていう話があった中でも、CO2減らせるとなるとやっぱり使っていくという方向が強くなってくると思いますので、そちらの方が進んでくるとだいぶ状況も変わってくると思います。使う機会が増えてくると思ってます。私は以上です。

(野口)
はい、ありがとうございました。最後、小山先生お願いします。

(小山先生)
はい、明治大学の小山です。簡単な自己紹介的なことを言うと、私もですね、再生骨材のコンクリートについて研究対象として触れたというのが一番最初なんですけど、これから始めてもう20年以上はたぶん経っちゃっているんだと思います。大学の教員というか研究者なので、研究対象としてという部分が一番あるんですけれども。野口先生が同じぐらいのときに多分再生骨材コンクリートやってたと思うんですけど、野口先生とか東大さんはどちらかというと高品質な再生骨材を志向していて。それに対して私の方は、人間がクオリティ低いもので、再生骨材扱うやつも、低品質なものをいかに使うかみたいなことを研究してきたというようなところがあります。その流れで結果JISの方でもMとかLとかっていう方を担当しているようなところがあるといったところです。今現状について思っているところは、研究としてどうしたら普通コンクリートと同等ぐらいの品位を出せるかっていうところは、ちゃんと、なんですかね成果としてはある程度出せて、こうすれば良いというようなところは出せていると思いますし、そこはJISの規格であったりとか建築学会で作っている指針ですね。再生骨材コンクリートを使うための指針なんかにも書いていたりとか、というような部分はあるかなという風なところは思います。ただ、実際に自分の成果が上がる部分は良いとしても属している部分は工学なので、人の役にいかに立つかというところでいくと、全く役に立ててないというところがすごいもどかしくてですね。本当に心から何とか、どうしたら普及したらいいかというところを突き詰めていきたいというようなところはあるところです。ただひとつ言えるのはやっぱり使う人に理解をいかに啓発していって、普通に使えるんだなっていう実績をもうとにかく残していくっていうことが一番なんじゃないかなというふうには感じています。私からそんなところです。

(野口)
はい、ありがとうございました。
皆様からいろいろご意見、現状のご説明とご意見をいただきましたがまとめてですね。
少し今頂いたものを分類していくとですね、性能面で再生骨材を使ったコンクリートってどうなんでしょうかというあたり。この辺についてはいかがですか。小山先生いかがですか。

(小山先生)
はい。あれですよ、高品質Hは普通骨材と基本的に同等の品質ですので、何の問題があるのですかというのを逆に問いたいぐらいです。一方で、Lとかを混ぜたりとかその中間にあるMの場合には、若干耐久性の面で劣るというか不安がある部分はありますけれども、それも使い方次第なんじゃないかなという風に思います。ただ、そういう性能の使うと言ったときの建物としての性能はそういったところがあるわけですけれども、これから使用者の利用を促進するという意味では環境性みたいなものをいかに取り入れていくか。そこを理解してもらうかということが大事なんじゃないかなと思います。

(野口)
デベロッパー、一番建物を性能面から見たときに、今までの強度であるとか耐久性であるとか、かなり物理的な面を重視されてましたけど。やっぱり環境面というのは非常に重要になってきていると思うんですけど、その辺を踏まえると再生骨材というのはやはり、非常に魅力的なものになりますかね。

(吉田氏)
再生骨材というか、環境面から言いますとやっぱり今建物の建築時でCO2を減らすのって、どうやったら減るの?っていう。よく出てくるのが、要は建築時の重油を減らす。
機械とか車とかの分のガソリンですとか重油を減らすっていうのはよく出てくるんですけども、そのもので減らすというのは中々の回答がない中で、本当に1%、2%を積み上げていくしか手がないかなと思っているところです。その中ではコンクリートで本当に減らせる。4%、3%、5%とかそのぐらいでも減らせると、非常に大きく今後価値を生んできますので、やっていくに関してはかなりメリットがあることになります。

(野口)
あの、骨材が変わることで、再生骨材に変わることで、CO2を減らせるっていうあたりっていうのは、多分ロジック的にはですね再生骨材にくっついてるセメントペースト、これ
ある意味、炭酸化させるとそれが二酸化炭素を吸収、減らせる。逆にコンクリートとして減らせるっていうよりも大気中の二酸化炭素を減らせるっていう。そういう上手い使い方がもしかしたら今後出てくるんじゃないかなと期待しているところで。その辺も踏まえてですね実際に普及に向けて活動が活発化してくればいいかなとは思ってます。
一番やっぱりですね、今まで使われなかった問題の中に、特にHの高品質なものは、最初私が聞いたのはコンクリートの価格で2倍します。ってこと言われてて、ちょっとそれだと使われないだろうなと思いながらいたんですけど。その辺り、現況コスト的には、再生骨材コンクリートってどんなもんなんですかね、柴谷さん。

(柴谷氏)
コスト面からいうと、野口先生仰った通り、H関しても相当生産の費用がかかるというよりも生産費用っていうよりもいわゆる収率が悪いんですね。いわゆる付着モルタルをどんどん、どんどん削っていく間にかなりいいところまで削っちゃう。ということは削ったあとの残りっていうのは、これはもう廃棄物でしかないので収率が悪いことによるコストが全体的に高くなるということですね。これが一番のHのコスト面の高さですね。
この収率を回収するか解消するには、やはりMとかLとかっていうのが一番無難な値じゃないですかね。なのでこれは通常の天然骨材よりも、やはり安い骨材生産でなければ、我々も当然普及はしないと思ってます。

(野口)
先ほどの小山先生の話と絡めて考えると、MであってもLであっても、少し性能は劣るかもしれないけどっていう話でありましたが、確か2019年の改正の時に、MはLとバージン材混ぜて作れるということにしたかと思うんですけど。そのあたりで性能面では、実態として小山先生の感覚的にはコンクリートとしての性能はどうですか。

(小山先生)
コンクリートとしての性能でいうと、細かい話になりますけど粗骨材と細骨材でやっぱりずいぶん違っているというのは正直なところがあると思いますね。
感覚的に言うともう、粗骨材であれば半分ですね、
要は混ぜて使うという部分でいうと、Lの3割から5割ぐらいで細骨材の方は普通の骨材、みたいなものであれば十分同等と考えていいぐらいの性能。それはいろいろ実験やった中でのことではありますけど。
細骨材の方はなかなか、粉がついてしまうという部分がありますので品質は落ちやすくて、そちらの方は普通骨材のうちの1割から2割ぐらい入れるぐらいでなんとか普通のコンクリートと同等の比率ぐらいか、というようなところじゃないかなって思うんです。

(野口)
今ですね、副産物として生じる微粉末のこの処理が、ある意味コスト面でも関係してくると。性能にもそれがコンクリートの中に持ち込まれると問題を起こすということで。そのあたり実際、松田さんどう処理されてるんですか。

(松田氏)
当社はMを作っておりますし、ボールミル・ロットミルで摩砕して作るんですが、その時に水を流しながら作っているんですね。いわゆる湿式摩砕処理という方法でございまして、非常に、要は微粉を非常に洗い流している。すごくきれいな状態で骨材を作ることができて、それを使っているわけでございますが、やはり非常に微粉が膨大な量が出てくるので、うちも一時その微粉の処理で困ったことがあって。どうしようかって考えた時に、流動化処理土の原料として微粉を使うと。いうことで今はなんとかまかなえているというような状況ではございます。

(野口)
ありがとうございます。ついでにお聞きしたいんですけど。再生骨材の製造、それから再生骨材を使ったコンクリートの製造が、なかなか普及しないがために工場もなかなか建設されないということで。欲しくても注文できないみたいなところがあって。そのあたりの解決策として、どうやったらいいんでしょうかね。

(松田氏)
はい、私はですねやはりHとかMとか、もちろん性能は素晴らしくて、もう普通に使えるようにはなってきてはおりますが、やはりL、低品質なものをいかに使うかというのが非常に大きなポイントだと思ってますし、低品質のものであれば、やはり既存の中間処理工場さんが割と作りやすいものであると思っているので、これをいかに使いやすくするのかというところが、一番重要だと思っています。
で、ちょっと話はそれるんですけど。やっぱり私もMを作っているので。非常に大変なので、なんとかこうLをうまく伸ばしたいということで。
10年前からですね、芝浦工業大学の土木の伊与田先生と一緒に共同研究をやらさせていただいて、再生骨材に低品質再生骨材にCO2を、二酸化炭素を吸着させて骨材を良くしようということをずっと志してやっております。

(野口)
一挙両得ですね。性能も上げながら、二酸化炭素も吸わせるという。そういう技術開発がいろいろなところで行われているようなんですけど。使い道としてもう一回のゼネコンの方に戻しますけど。どこにやっぱり一番使おうと思われるかっていう、
そのあたりのボリューム感も含めて何かこう、ある程度捌ければ。そのあたりの供給体制の問題も逆に発注が増えてきて、どこかでそういうコンクリートを供給しようかなというあたりは改善されると思うんですけど。白岩さん如何でしょう。

(白岩氏)
はい、先ほどもお話できたと思うんですけれども、やはり均しコンであれば、すぐにでも使える。ただ均しコンはでも、各現場でも少量しかないので。あと土木であれば地方の現場がいっぱいあるので、そこで供給してもらえるかどうかというとちょっと怪しいと思うんですけど。あとは無筋コンクリート等も土木でもいっぱいありますので、そういうところであれば使えるのではないかと。やっぱりCO2に優しい材料を買うということが、会社のアピールにもなれば、多少いろんなところでも使おうという努力はすると思います。

(野口)
山﨑さんいかがですか。

(山﨑氏)
いま土木分野を中心にお話されましたけど、やはり私も土木側の使用を先に進めていただきたいところがあります。建築でやはり使うとなれば、ちょっと野村不動産の方もおられますけども、民間工事でそういうリサイクル品を使うということに対するユーザーの理解がなかなか整わないんです。もしそこがクリアされれば、極端な話別にJISであれば、Hは普通に使える。尚且つM、Lだとある程度性能的にも担保できるようになってくれば。私としては、供給体制が整えばどんどん使っていきたい。それはなぜかというと今もおっしゃったような環境配慮という意味で、やはりもっとアピールすべきところだと思います。発注側との理解だとかそういうところが一番施工者としては引っかかります。

(野口)
はい、たぶん、本当にここ最近、少し風の向きが変わってきているようなのを実感できるようになってきた気がするんですけど。そのあたり今度大阪万博2025年ということで、そこに向けての何か再生骨材コンクリートの使用についてはどのような形で進められようとされているんですかね。

(柴谷氏)
まず都市博で立石さんが、約30年前ですか入れられて途中で中止になったんですけども、それに一応引き継いで万博に使用しようと。これは先ほど出てましたHではなしに、通常M、L。LでやってもMが今度使えますんで。Mとして建築に使っていこうと。
これは大臣認定にある項目でいけますんで、その部分で挑戦していこうという動きを今現在、皆さんゼネコンを交えて動いている次第ですね。

(山﨑氏)
あの、万博研究会というものがあります。これは万博協会さんに、施工者と、デベロッパーさんが入ってたりするんですけれども。施工者から万博協会にリサイクル系の材料を紹介してアピールしているという、そういう活動をしています。
野口先生にも入っていただいてますし、柴谷さんも一緒に入って、柴谷さんが実はリーダーなんですけれども。そういう研究会の中では、先程おっしゃっていただいたようなリサイクルの材料ですね、特に再生骨材だとか生コンさんから発生する回収骨材を有効利用したいという思いで、まずはCO2、脱炭素ということを万博協会さんがしきりに意識されてますので、そういう切り口から再生骨材に対する利用、再生骨材という枠があるとすれば、それを外してリサイクル骨材という言い方ですね。要は残コンから作る骨材という意味でいけば、三日を越えて破砕しないと再生骨材という枠に入っていかないので、それをちょっと外してリサイクルという意味での、例えば残コンすぐにあったら、それから丸く粒状、
球状にしたものとかそういうような骨材も含めた、野口先生が仰った、CO2吸収という意味での骨材を供給できるような体制を大阪の湾岸エリアの生コン工場さんを中心に供給体制を整えてほしいというような活動を含めて行っているところです。ですので、なんとか供給体制を整えたいという思いです。

(野口)
一つの契機となって再生骨材が普及をしていくきっかけになれば。これも20年かけてということになるんですけど。やっとそういう時期に来ているかなと本気で思えるところではありますけど。例えばその辺を受けて、見通しとして建築工事・土木工事で実際に再生骨材がどの程度見通しとして使えるようになるだろうかという。なかなか予想し難いかもしれないですけど、吉田さんはいかがですか。

(吉田氏)
私はあんまりコンクリートの専門家ではないので、話を聞いててすごく思ったんですけれども。今例えば弊社で言うとマンションでもう完全フルリノベ。高級マンションでフルリノベやってお客さんの評価も悪いかと言われたら、別に躯体をそのまま使っても、もう30年も経ってる躯体そのまま使っても別に評価が低くないんです。なんでかっていうと、ちゃんとチェックをして大丈夫ですよっていう保証さえ、保証というかお墨付きさえつければ大丈夫なんですよ。同じような話で、例えば鉄筋でたらもうほとんど再生というレベルですし、コンクリートに関しても、その性能に関してだけ言うと多分お客さんって、性能をちゃんと数値を出して大丈夫だと言うと納得してもらえるんで。しかも、この再生材っていうのはちょっと前はやっぱり、確かに再生材って聞くとってあったんですけど。今は逆にちゃんとそういうのを利用してます。先ほど話で、都心で建物を壊してそれをそのまま使ってます、例えば杭とかそのものそのままある程度使ったりしたらそれを評価を受けたりするんです。逆に。同じような話でそこのものをそのまま使いましたって言うとちゃんとそれは、ゴミを出さない自由環境のためにやりましたと言うと、それなりに評価してくれる人がいるんで、そういうところを繋いでいくと価値が生まれてくると思います。

(野口)
そうですね。SDGsの中で、「つくる責任、つかう責任」ですかね、ありますしそのあたりが浸透してきて将来的には使いやすくなるんじゃないかと思いますけど。
そういう意味で、ニーズの中には気候変動を抑制するっていう方向もあって再生骨材に二酸化炭素を吸わせてっていうね。さっき松田さんが少し共同研究を伊与田先生とされてるっていう話もありましたけど、そういう環境面で今後かなり前面に出てくると思うんですけど。この座談会もですね、前回、それから1月の時でしたっけね、日本生命の方との座談会もそうですけど、ESG投融資っていうものであるとかっていうのが出てきて。例えばですけど、ゼネコンの株主総会とか株主の、時々聞くんですけどね。株主からの要求で、そういう環境面のことを会社の中の今後の方針として強く打ち出さなきゃいけなくなってしまって。しまったっていう言い方ちょっとアレなんですけど、そういうふうな方向に変わってきているっていう。そのあたり実際はどうなんですか。

(白岩氏)
ゼネコンとしてもこのSDGsっていうのはどうしても切っても切り離せなくて。会社の、おそらく上の方に行けば行くほどすごく敏感で。ということでたぶん弊社の方もこのSDGsのコンクリートに関するに関する研究会ができたんですけれども。なので、技術的には多分もうオッケーで。そういう費用をとかに関しても、たとえそれが1㎥のお金が高くても、CO2を私たちの会社はこれだけ低減してます。例えば、トンネルを作るのに今までCO2をこれだけ排出していたのを、半分とかゼロにしています。とかいうとものすごくアピール度が高くなるのでそれは今のこの流れに乗ってゼネコンもいかなくてはいけないのかなとは思ってます。

(野口)
はい、ありがとうございます。
将来的には追い風にもなりそうな雰囲気の中で、JISの改正が2024年なので多分来年あたりには準備をし始めなきゃいけないという状況にはなってきてます。今後ですねヴァージン骨材以外のそういう骨材ってもう1回一言ずつ良いかと思うんですけど、そういうものを実際にこう使っていく上で、一番のPRポイントを、どっちかとネガティブなことをなくすっていうより、PRできるっていう、そっちの方で話を持っていこうとすると何がポイントかっていうのを、ちょっと一言ずつお伺いできればと思うので。順番に松田さんからこの順番でお願いしたいと思うんですけど。

(松田氏)
私はやはりカーボンも含めて、やはり環境配慮そして資源循環。やはりここが大きなポイントだと思ってます。再生骨材もそうですし、そのほかのリサイクル骨材といわれるもの全てだと思うのですがやはりそこが大きな私はポイントだと思っております。

(柴谷氏)
一言で言えばJISのH、M、Lの1㎥使えば二酸化炭素をこれだけ固定しますよという数値が欲しいです。以上です。

(白岩氏)
私はやっぱり再生骨材を使用して例えばカーボンニュートラル、この現場はカーボンニュートラルということを言えれば非常にメリットが高いのかなと思います。最近よくそこの元々のマンションを建てるときに、土地で入ってた木とかを使ってそこのものを使ってますってことをやったりするんですけど、それと同じような形でもともとあった建物が、鉄筋とかコンクリートとか全部がそのまま建物トランスフォーマーみたいにまったく建物をそのまま使って形が変わるみたいなのができたら結構面白いかなと思っています。

(小山先生)
今日出てきた話で言うと、低炭素になればいい。リサイクルすることがそれにつながるってことが、いいアピールポイントとしてなるかもしれない。それからあと吉田さんの方でチラッとありましたけれども、廃棄物を出さないっていうことがやはりSDGs的にもある。
もう1つはリサイクルでいい面があるのはですね、天然の資材を減らせるんですよ。結構重要で、天然の資材を減らす。コンクリートを作っている数々の石、つまり山を削らなくても建物ができるっていう部分ですね。そこをどんどんアピールできるようになっていくと良いんじゃないかなと思います。

(山﨑氏)
いろいろ出きますけれども。やはりリサイクル骨材ということで、それを使う上で使った方に対してユーザーの人がいやこういう建物に住んでるんだよ、いいでしょ
って言えるアピールポイントを見つける。そのひとつが例えばいろいろお話がありましたけども、環境保護ということもあるし、廃棄物抑制ということにもつながりますし、もうひとつは脱炭素というCO2を削減してるんだよというところに貢献してます、と。
そういうようなポテンシャルをユーザーに与えられるということが一番のアピールポイントだと思います。

(野口)
今日はですね、20年間、そういう意味では20年以上ですかね、
再生骨材が世の中に登場してからだともっと実は長くて。40年くらいになるかもしれないですね、もしかしたら。しかし規格が開発されてから15年過ぎて、未だに使われていない現状をいかに打破できるかということで、先ほども申しましたように追い風が吹きつつあると。それも二酸化炭素の吸収固定化、それによるCO2、カーボンニュートラル化という、そちらのちょっと考えてもみなかったような風がですね、再生骨材と一体となって動き出しているというあたりは非常に面白くて。まあ面白いっていうよりこの風に乗らないわけにはいかないっていう。逃しちゃうとそれこそ一生使われないまま終わってしまうということにもなりかねない、っていうところでこの機をとらえていければと思います。
今日ご参加いただきました皆様も、ぜひその方向に向かってまずは大阪万博。ぜひ再生骨材で世の中を変えたいと気持ちで、一緒に頑張っていきたらと思いますのでよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
今日の座談会はお楽しみいただけましたでしょうか。各方面から再生骨材の現状・疑問点それから今後の方向性について、活発なご意見をいただきました。実情を知ることができましたし、将来像も見えてきたような気がいたしますので、皆様も再生骨材の普及に向けてご協力をいただければと思います。どうもありがとうございました。