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Concrete
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Association

対談
座談会

第11回 RRCS対談&座談会

2021年9月27日配信

テーマ

-日経コンストラクション共同企画-

グリーンインフラの一丁目一番地に挑む地方銀行

「環境×建設×金融で始まる新しい地方創生」

参加者

 

株式会社滋賀銀行

専務取締役 西 基宏 様

 

京都大学大学院

教 授   木村 亮 様

 

日経BP

副編集長 眞鍋 政彦 様

(野口)
本日は、今回でですね、第11回目となりますが座談会の方を始めさせて頂きます。
今回のテーマは「環境・建設・金融」という、一見なかなか関係がなさそうに見えるようなテーマを結びまして、その環境・建設・金融で始まる新しい地方創生ということで。これがまた東京とか大阪とか名古屋ではなくて地方創生という形で、今日の座談会を繰り広げていきたいと思います。
本日の出演者の皆様をご紹介させていただきますが、まず金融機関といたしまして早くから環境問題に取り組んでおられます滋賀銀行様から西基宏専務取締役様。それから次、第1回目のこの対談にご登壇頂きまして、またですね、滋賀銀行様主催のサタデー起業塾のコメンテーターが長年務めておられます京都大学の木村亮先生。それから建設業界のトップメディア氏としてですね、地位を築いていらっしゃる日経BPの眞鍋政彦副編集長。
この3名にオンラインですがお越し頂きまして、錚々たるメンバーの中で先程の環境・建設・金融で始まる新しい地方創生と言うテーマにつきまして、座談会を繰り広げさせて頂きます。なおですね、本日は私これまで司会進行も同時に努めて参りましたが、今日はコメントを述べていくという方向に集中させていただくために先程ご紹介させて頂きました眞鍋様の方に進行の方をバトンタッチしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

(眞鍋氏)
はい、野口先生ご紹介いただきましてありがとうございます。
紹介いただきました日経BP、日経クロステック編集部の眞鍋と申します。本日はよろしくお願いいたします。それではまず滋賀銀行の西専務取締役から、これまで銀行で取り組んできた環境関連の取り組みについてご説明いただければと思います。西専務よろしくお願い致します。

(西専務)
はい、滋賀銀行の西でございます。
今日は座談会にお招きをいただきまして誠にありがとうございます。
早々ですが、まず滋賀銀行の歩みなどをご紹介させていただきながら、話を進めさせていただきたいと思います。
スライドに用意させていただきましたので、スライドで見ながら説明をさせていただきたいと思います。それでは滋賀銀行の歩みということで。えー、非常に字が細かくて申し訳ないんですけど、左の方の年表から1930年から今日までというような流れになっております。手前ども滋賀銀行1933年、昭和8年。彦根藩の流れを汲みます百卅三銀行と近江商人の流れを組みます八幡銀行が合併して誕生いたしました。行是、表の方にも滋賀銀行の理念という風なところが見出しがあろうかと思いますけれども、我々行是ということで、「自分にきびしく、人には親切、社会につくす」近江商人の商人道三方良しの精神を受け継いでおる行是がございます。で、ずっと流れを行きまして表の方には環境経営を一つ、出ておるかと思いますが。この流れについてご説明させていただきます。1999年ですけれども、環境方針を制定致しまして、2004年CSR室を設置し、続いて翌年2005年ですけれども、しがぎん琵琶湖原則(PLB原則. =Principles for Lake Biwa)を策定いたしまして
2007年CSR憲章の制定というところの流れがあります。で、翌年の2008年には、金融機関初のエコ・ファースト企業に認定をもらいまして、2010年には生物多様性保全方針という部分、今でこそこの生物多様性が話題になりましたが、この時代からは琵琶湖で取り組む、環境問題に取り組む中でこういう考え方を持ちながら取り組んできているというところでございます。環境・福祉・文化、この3本柱をCSR活動で展開してまいりまして、一番難しいのは環境と経済の両立、ここがやはり一番胆じゃないかなというところを自問自答しながら取り組んできたというようなところでございます。7次中期経営計画、2019年4月から2024年3月まで今現在大きな挑戦指標5項目を挙げて取り組んでおります。
一つはサスティナブル・デベロップメント融資、投融資の推進いうところで大きく7千億円を目標に掲げております。次にコンサルティング相談件数ということで年間2000件というところになります。表を見ていただきますと、昨年の方は1275件年間で相談を受けるような形で、徐々には2000件目標には近づいてきてるかなというところでございます。
先ほどもちょっとCSR私募債SDGs私募債、こういったところ早くから取り組んでおりまして、累計で506億円という形での残高までご利用いただけるようになってきたいうところでございます。「しがCO2ネットゼロ」プランというのを新しく商品で出しました。今年の3月でございますけれども、これ写真に出ていますのが左が高橋手前ども頭取で、右側が三日月滋賀県知事さんなんですけれども。滋賀県が進める脱炭素の取り組みと呼応して、滋賀県内の事業所を有するお客様を対象にしたこのSLローンのCO2ネットプラン、ネットゼロプランという部分での枠組みを構築をしました。もう一方の大きな推進での課題のテーマであります、課題解決型金融情報サービス業への進化というところで、地域に新たなビジネスを生み出していこうというところで。いわゆる従来のビジネスモデルから新しいビジネスモデルを創出していっていただこうというところでサタデー起業塾をスタート、2000年からスタートさせていただいております。
最後になりますけれども、手前味噌ながらESGファイナンスアワードJapan金賞ということで、手前ども今までのESG金融やグリーンプロジェクトに関して
環境省が開催されますESGファイナンスアワードにおきまして、2020年、昨年は銀賞ということでございましたが、今年の2月に間接金融部門(地域部門)ということで金賞を受賞することができました。地方銀行の将来について非常に厳しい経営環境であることは間違いありませんけれども、授賞式で小泉大臣がお言葉もあったんですけれども。
「大手企業だけでなく、地方の中小企業や地域の脱炭素などESG金融の広がりが非常に大切でありますので、頑張ってください」というコメントをいただいております。これからも地方からESG金融を拡大していくという気概で取り組んでいきたいなというふうに考えております。ちょっと時間を頂きましたけども、これで何ですが、当行のご紹介ということにさせていただきます。

(眞鍋氏)
専務、どうも貴重なお話ありがとうございました。とても面白くて色々とちょっとお聞きしたいなと思うのですけれども、その前に続いて野口先生からですね、RRCSのこれまでの取り組みについてちょっとお伺い頂ければと思います。よろしくお願いします。

(野口)
はい、RRCSは「生コン・残コンソリューション技術研究会」という
技術研究会なので、あまり金融とかと関係ないように思われがちなんですけど。実は、本来はこの研究会の立ち上げは、現場で使われなくて余ったり、持って帰ったようなコンクリートが相当量に達するので、それの解決を探りましょう。っていう。そういう形で発足をしましたが、カーボンニュートラルというような流れの中で、ESG投資・グリーンボンド等のやはり金融との結び付きって、この業界の改革を図っていくっていうのが方法としてあるんじゃないかっていうようなところもあって。まあ最近は、環境との関係をかなり強く打ち出しながら、その中でいかに社会実装をしていけるか。当然、社会実装するためには金融面は重要な要素になってくると言うことで活動をしていっております。
で、それとはもう1つ別にですね、特にコンクリートが環境に貢献できるということで、皆様もよくご存じのようにコンクリートって大気中の二酸化炭素を吸って、アルカリ性が中性になっていきます。大気中の二酸化炭素を吸収して二酸化炭素濃度を下げる方向で使えないかというような、そういう取り組みを始めようとしておりまして。これが結局のところ先程のESG投資とか、グリーンボンドと言ったようなところに当然関係してきてある意味、インフラとか建築物を環境に役に立つものと、貢献できるものとしてとらえて。そこにですね、金融業界の投融資を図っていけないかという。そういう流れが最近の流れとしてはございます。で、その一例として、今回滋賀銀行様のある滋賀県、当然あの、琵琶湖が非常に有名で。環境ビジネスにとっても多分何らか役に立つような形になるんじゃないかと考えられるわけですけど。その遊歩道とかですね、周辺のサイクリングロードとかそういうところをですね、コンクリート舗装でできないかと。さらにですね透水性舗装という形をとることによって汚水をですね、まあそのまま湖沼琵琶湖に流し込んでしまうのではなくて、一回土壌に通して、そこで浄化してもらって、それを琵琶湖の方に流れていくという。
そういう形も多分とれるのではないかなと思ってますが、透水性舗装コンクリートの透水性舗装のアスファルトコンクリートは最近の道路とか、あの水はねのないような形で使われてますよね。あのような形の舗装をコンクリートでやることによって、さっきの二酸化炭素も吸うでしょうし、透水もするでしょうし。さらに耐久性もアスファルトよりは長い、まあかなり長いということで。
環境には優しいんじゃないか、と言うような動きをですね、今しようとしているところでございます。以上です。

(眞鍋氏)
野口先生ありがとうございます。とても野口先生の話も興味深くてですね、特にインフラとか建築物が環境に役立つもの、の貢献できるもの、という視点は多分、いろいろな技術者の方もあまりイメージが湧かないのではないのかなと思うんですけど。今やはりそういうような脱炭素という流れで、そういうものが求められているというところだと思うんですけど。ここで西様に改めてちょっとお聞きしたいなと思うんですけど野口先生のインフラ、まさに透水性コンクリート舗装とかですね、こういうものが環境に役立つというようなところ。これはどうですか、ズバリその金融商品として今後期待できるものっていう感覚みたいなものがございますか。

(西専務)
あまり、あのコンクリートがそういう機能はあるということが、あまり知られていないといいますか、私どもは目からウロコみたいな形で。二酸化炭素をそんなにするのかっていうところがありましたですけれども。どっちかいうとこう瓦礫、いやその残渣、そういったもののリサイクルの話は結構今まで聞きましたんで、解体したコンクリートをこうどうリサイクルするかというとこらへんの取り組みのお話で、いろいろ頑張っておられる企業さんもありますが、それをもう一つ乗り越えたところでの今回のコンクリートを脱炭素にどういう風に生かしていけるんだというところはあのお話、これ結構皆さんの興味持って取り組んでいかれる企業さんも多いんじゃないかなというような今、初めて野口先生から聞いて印象は持ちました、はい。

(眞鍋氏)
ちなみに先程、滋賀銀行様SDGs関係のコンサルティング等も111件ですかね、されているというお話をされてましたけども、結構建設業界もそういうところへの取り組みについて興味を持っている会社って増えてきてますか。印象としては。

(西専務)
そうですね、まだやっぱりそこまではちょっと建設業界の方々ちょっとまだいってないかなとは思います。滋賀県の場合、結構第二次のメーカーさんがいま非常に県が内陸工業県目指して工業団地をたくさん作りまして大手メーカーさんの工場進出、それに伴う関連の中小企業さんは非常に多いので。やはりものづくりの方ではずいぶん、大手がもうこれは取り組んでいかれる中で、いわゆるそこにぶら下がっておられるサプライチェーンのところにどう展開していくんや、というような流れがやっぱりもうすでに動いてきてるなというところは強く今印象もありますし、実際そういうところから、我々の方からSDGsコンサルをやっていて、各事業の中でどう落とし込んでいくと、経営に統合していこうというような大きな道筋をお話させていただいて、整理させていただいてきますとね、大手のメーカーさんからそういう話が来たとき、「うちもこういう形で方向感持って、これからやっていこうと思ってます。」という風に、入り口で答えられるか答えられへんかでずいぶん印象が違う、っていうようなお話があったりとかあれは印刷やそういった部分のものづくりやってはる機械装置屋さんなんかもですね、特にヨーロッパ向けでビジネスをやっておられますと、「おたくの工場の再生エネルギーの使用率どれぐらいまでいってるんだ」とかそんな話がやっぱりサプライチェーンの中でも降りてくるような流れが来ているというところがあるんですが、建設業界さんの方ではまだちょっと、私の最近あんまりちょっとコロナで面談に行く機会も少なくなっているんですけれどもちょっとまだそこまでは行ってないのかなという感じがしますけど。逆に一次産業では林業やそういったところはそういう意識を持っておられたりとか、水ビジネス、そういったところの部分はやはり環境問題に対して非常に敏感に感じになっておられるというところですね。
私一番、言いたいのは、日本全国津々浦々どこでも一緒やと思います。
地場産業はいろいろありますけど、やはり建築・土木は地方行ったらどこでも一番の地場産業です。だからこの国が本当に色々こういったところへの取り組みが、裾野が広がるとですね、大きな波が来るんじゃないかなというところは、どこいってもやはり地域のインフラはそこらへんやっておられる、これは地元でないとできへんというところがありますので。大手ゼネコンだけでは決してそんなことできるわけはありませんので。ここにどう本当に展開していくかというところは、大きな地域の課題にもなってくるかなとは思います。

(眞鍋氏)
西専務も最後におっしゃられた、まさに裾野が広がるという意味では建設業にそういう脱炭素の考え方が広がっていくと、非常にどんどん波及していくんだろうなという感覚はあると思うんですけれども。そういう意味では先ほど野口先生から滋賀県でもそういうのをやろうという話がちらっと出ましたけど、実際に今は動きとしてはどのぐらいまで進んでいらっしゃるんでしょうか。それからの課題というか、今後進めていく上での乗り越えるべき壁っていうのはどういうところがあるのかもうちょっとご説明いただいてもよろしいですか。

(野口)
まだですね、話を持ちかけしたっていうところに留まってまして、今回のこの対談を通じまして、今後ですが環境で先端的な活動をされてきていらっしゃる滋賀銀行様にまずそういう意味では、私は金融に詳しくないので間違ってたらご指摘とできればいいんですけど、グリーンボンド起債していただいてということで、それを基にですね、特に琵琶湖関係の周辺のコンクリート舗装っていう、透水性舗装っていうか。そういうのをですね、うまく展開していけるっていうことができれば、それによって「環境がこれだけ浄化されました」「CO2これぐらい削減に役立ちました」みたいなことを見える形で示していけるっていうことが、まずコンクリート業界にとってですね、わかりやすいんじゃないかなと思います。あのコンクリート業界の人たちそれこそ、今回のグリーンイノベーション基金で2兆円が積み立てられている中で、10年間で2兆円。まぁコンクリート業界に来るのはたぶんそれっていうのは500億円ぐらいとは言われてますけどそういう事業をいかにうまく進めていくようにできるかっていうのは、我々にとってコンクリート業界にとって生き残りを賭けた最後のチャンスじゃないかなっていうところかと思います。まあこの辺があって今後、滋賀銀行様とはタイアップしてですね、ぜひそういうコンクリート透水性舗装を普及していくきっかけになればいいのかなと思っています。

(眞鍋氏)
ちなみにお待たせしましたということなんですけれども、木村先生にもぜひちょっとお話を伺いしたいなと思うんですけれども。先ほども経済合理性と環境の良さの整合性みたいなところで、2つ両輪をどう組み合わせていくかというところで。木村先生は大学の先生でありつつ、そういう社会起業家的な活躍もされているというふうにお聞きして、そこら辺のバランス感覚が非常にあるんじゃないのかなと思いますけれども。これまでのこのやりとりを聞いてきて率直にどうですかね、面白そうな取り組みだと思うんですけども。先生のご感想をお聞かせいただけると。

(木村先生)
やっとしゃべれる時間がきて、もう半分寝そうになっとったんですけど。さっきコンクリートの話が出たんで、コンクリートの話からまずちょっと感想を言いたいなと思うんですが。
コンクリートがもともと一般の人は、コンクリート反応して、コンクリートが硬くなっていくんですね。あのこれコンクリートと混ぜた瞬間に硬くなると思っておられるけれども、これは大きな間違いで。要するにちゃんとした強さを保てるまでも、例えば1カ月、2カ月、3カ月とかそういう風に時間がかかるんですね。その時間がかかってる中に二酸化炭素を吸って炭酸カルシウムになって硬くなっていく。つまりここのところね、やっぱりね、はっきり説明しないとダメなんです。瞬時に固まるのであれば、瞬間的に二酸化炭素を吸うだけかと思われるんだけれども、実はそうではないんですね。で、野口先生が言われるような透水性コンクリートっていう、岩おこしのようにしたようなこのコンクリートにすれば、この表面積がものすごく増えるので、そのゆっくり二酸化炭素をどんどん吸っていけるというふうな構造にしてやることができるんですね。
ただし、このコンクリートっちゅうのは、あの圧縮、押し潰すのはものすごく強いんですけど、あの引っ張るとものすごく弱いんですね。で、これをコンクリートの専門家の野口先生の前で言うのはものすごく恥ずかしいんやけれども、そこに鉄筋というのを入れてやることによって、コンクリートはバランスを取ってるんです。ただコンクリートの世界では、その空気をこう吸ってやると鉄筋がさびてしまうので、さびると鉄筋が膨らんで中で何か爆裂っていうのが起こって、クラックだらけになってしまうんですね。だから、そういうふうにコンクリートの見方をやっぱり変える、つまり透水性コンクリートみたいなのを出してきて、見方を変えるとか無筋コンクリートにするとか、そういう工夫をすることによって二酸化炭素をどんどん吸い続けるような材料なんですよ。これは非常に有効なんですよ。だから滋賀県で使われてるような、作ってるような、二次製品を作ってるような会社なんかも、要するにSDGsとして大きく何か旗を揚げることができますよっていうそういう展開になると思うんですね。つまりあの滋賀県、滋賀銀行の方はそういうコンサルティングをやっておられると言っておられるけれども、二酸化炭素をどういう風にやっぱり吸うのかとか、どういうふうに削減することができるのかっていうことをやっぱり全体的に俯瞰的に見て何かそういうことを、提案できるような人をやっぱりいくつか育てていかないとダメですね。
でないと何かCO2吸うんやとかCO2出すんやとかそんなことだけ言っとっても、この2050年には何かゼロにするという時に、じゃあどうしてゼロにするんや、ということをなかなか言い切れないと思うんですよ。実は土木とか建築、また建設のこの業界は、SDGsのために居るみたいなもんなんですよ。つまり何か海をきれいにするとか、森を守るとか、要するに暮らしやすいものを作るとか。貧困削減やとか、何か学校に行けるようにするとか、全部絡んでるんですね、ほとんど。それをね、あまりに全部絡んでるから何か訳分からなくなってる。当たり前ないかという感があるんですね。それとあの一言だけSDGsで言っておくと、SDGsって、この目標の一番をやってますって言うだけではダメで。これ建設業とか建築とか土木は、設計・計画して、設計して、それを実際に作って、その後維持管理する。この流れの中でそのSDGsの項目がいろいろ絡んでるんですよ。そういうのをマッピングしておかないじゃダメなんですね。このマテリアリティマッピングっていいますが。これ英語で言うような私嫌いなんで日本語で言うと重要課題の対応表というやつです。つまりSDGsの項目に対する重要課題の対応表、これを作れるような企業じゃないとダメなんですよ。で、そういうことを言ってあげられるような人を最終的には育てていかないとダメかなと思いますよ。
あと一言だけ。これカットになるかもしれないけど、透水性アスファルトっていうと、水を通すんですね岩おこしのように。ただし、その通した水をどう処理するかというのが、これ結構重要で。私、土のことを勉強してるんですけど。アスファルトコンクリート、アスファルトの舗装で、透水性舗装っていう舗装の概念は、水通します、通したやつを土に入れてしまうんですね。これ土に入れると、雨が降ったら地盤が緩んでいるんでるから気をつけてくださいと天気予報で言ってるように、ぐちゃぐちゃになるんですね。要するに硬いところの下が。だから本当は「排水性」って言わないとダメなんですよ。つまり一旦通して、その通したものをどう処理するかということをうまく考えることによって、この滋賀県で岩おこしのようなコンクリートを河川構造物などに使って、それをそのまま河川に流すんじゃなくて、いったんうまく受け止めて、晴れた時にもいっぺんに流してやるとか。そんなふうな構造の形式になっていくんじゃないかなと思ってます。

(眞鍋氏)
あの、木村先生からとても貴重なご提案というかご意見がありましたけど。どうですか、コンサルティング関係でもっと建設業に対してもそういう方を育成していかないといけないみたいなお話がありましたけど。西専務なにかコメントありますか。

(西専務)
いや実際逆にですね、本当に自分のところのビジネスのどういうところで絡んでいるかっていうところ、本当に我々も内容をよくわからない状態でも、お話を聞かせていただくことによって整理ができてくるみたいなところが、そこからスタートみたいなところが、現実の話ですので。そこを逆にしっかりスタートする前の段階が本当に大事ですので。で、意外と経営者はもう昔からの感覚でやってはりますけど、実は若い方の方にですね、結構そのそれを任されなさいと。そういうチームを作られたらどうですか。そうすると若い従業員の方が、もう一度SDGsを勉強しながら自分のところビジネスモデルがどういうふうになってるんだ、というところを掘り起こしながら深く入っていただいて方向感出したりしてくれはる、このこと自身が非常に各企業の活性化や将来の人材育成にも結びつきますっていう話をよくするんですけれども、やっぱりそういうところが一番大事ということで、本当に先生がおっしゃったところは常々、我々はコンサルをやってくれている仲間からもですね、そういうところが一番入口でしっかりやらないと、なんちゃってSDGsみたいな形にやっぱりなりがち。それでやってたら本当に長続きする持続可能な企業活動には結びつかないというようなところがやっぱり見えてきてるのも事実ですので、何かもう言われているのでSDGsでやらなきゃあかん、やらなきゃあかん、ということで社長連中の思いあるんですけど。それをまた丸投げになってるようでは、本当に企業のためにならへんというようなお話しながら、しっかり入り込むと同時に経営者とも喋らなあきませんけど、若手の次世代になっていただくような方々と一緒にはやはり何かそういうところを上げていくというところは、一番のこの肝かなというのもやっていて感じているところですね。はい、以上ですよ。

(木村先生)
せっかくなんでね、ちょっと滋賀銀行の何か良いところをちょっと言っておきますとね、この地方の銀行でありながら、そのサタデー起業塾っていうのをもう20年以上やってるんですね。これ1年間に5回、土曜日に。講習を呼んできて。その講師たるやそうそうたる人ですよ例えばサイボウズの青野社長とかね。あとなんかユーグレナっていうミドリムシの出雲社長とか、あのリバネスの丸とか、私がものすごく好きな人とか。これ私、それであのコメンテーターをやらしてもらってものすごく勉強したんです。つまり何か起業家とか社会のことをわかるようにものすごくなったんですね。ということは、そこの塾に来てる人もそうやけれども滋賀銀行の若い行員の人、もう年寄りどうでもいいんですけど、若い行員の人も、ものすごく勉強になって、ものすごく技術の目利きになってるはずなんですよ。
だから何かアドバイザーとかそういうことができやすいと思うんですね。だから今後何かやっぱりそういう地方銀行は、そういうものそうそうたる人を何かなぜ呼んでこれてるかというと、多分ファンド会社でいい人を知っててちゃんと呼んでこれたり目利きがやっぱりちゃんと聞いてるわけですね。そういうふうな地方銀行は形にならないと、最近の地方銀行は、地方の、地域のやっぱり商社たれみたいなとこがありますよね。あの技術をこう見つけたり、商品を見つけたりして。またそういうふうな企業に出資することもできますよね。昔は5%出資やったんだけどこの2021年の5月から100%出資になったと思うんですね。
だからそういう風にいい技術があればそれに対して出資できるSDGsの問題を解決できるような会社として、何か滋賀銀行が出資できる。それも若い人が何かやろうという、そういうふうな意気込みが結局地域の活性化とか地域振興とかになるんだと思ってます。

(西専務)
非常にお褒めいただいてお尻が痒いくらいでありますが。

(木村先生)
いやいや、あんまり褒めることはないんですけど今日だけは褒めさせて頂きます。

(眞鍋氏)
木村先生からもちらっとお話いただいたんですけど、建設業ってやっぱりいろいろな土地利用とかですね。まあ土木といっても、もう本当に幅広くやるっていうのが建設業だと思うんですけれども。そういう意味では今は環境面というところに配慮してですね、自然の多機能性みたいなところを活用したインフラの整備だったりとか、土地利用計画みたいなところを意味するグリーンインフラということを国側の推奨しておりまして。建設業界の中でも今すごくこう進んできているような取り組みなんですけれども、まあグリーンインフラとコンクリートって対極的に語られがちなんですけど、結構国の検討資料とかですね、土木学会の報告書とかも見てもわかるように、やはりコンクリートとかの人工構造物とグリーンインフラってうまくハイブリットさせてお互いの長所を最大限に生かすっていうことが重要なのかなと、そういう風に書かれているんですけれども、私もそういうふうに思うのですがその点で野口先生とか、今RRCSで提唱している透水性コンクリート舗装とかの取り組み脱炭素コンクリートもそうですけど。その意味では結構突破口になるのかなと私は感じてるんですが先生いかがでしょうか。

(野口)
いや突破口っていう程ですね、大それたことは言えないっていうかですね、自然にはやっぱり、なかなか越えられないっていう気はしますね。人工物が自然を越えるってことは、私としては逆にあってはならないぐらいの気持ちで。自然の中での人工物であるっていう位置づけで、コンクリートが生き残っていくっていうのは一番いいんじゃないかなとは思います。

(眞鍋氏)
ありがとうございます。最後になりますかね、木村先生からまずは今回の対談を振り返って一言コメントをいただけますでしょうか。

(木村先生)
なかなか銀行の方々と土木とか建築とか建設関係の人が話をするってことは、こんな対談って珍しかったと思うんですが。あの私産官学連携センターっていう京大のセンターに居たんですが、実は金融関係の人からいうと産官学金、つまりお金ですね。お金がないと産学連携もできないっていうので。実は銀行の方とうまくつながっていかないといろんな新しいこととか面白いことはできないと思ってるんですね。私のNPOだって滋賀銀行からお金、ちょっとしたお金借りたりとかしてるんで。だからそういう意味で言うと、そこのところの連携をうまく日経コンストラクションさんとかがやっぱり作る、作り上げていっていただいて、地方の再生の一助っていうか復興の一助になっていくような活動をしていただければありがたいなと思ってます。まあ私もそういう活動をしていきたいなと思ってます。

(眞鍋氏)
宿題いただきましてありがとうございます。これからもご紹介よろしくお願いします。続いてじゃあ西専務からもよろしくお願いします。

(西専務)
はい今日は貴重な座談会出させて頂きましありがとうございます。
あの我々金融、人間のところでいうと血液ということはよく言われるんですけど、本当に循環していくところの潤滑油。この部分がやっぱり腐りだしますと死に至るというところであります。まあ我々自身も非常に経営が非常に厳しい中なんですが、あるいはもっと最近新聞紙上でももう地方銀行のもう厳しさばかりいろいろ言われますけど。やっぱり地域との中にはですね、地域の共にしっかりやっていくのは、そうでないと地域が死んでしまう。
そのためにも我々はしっかりも取り組んでいくんや、というような決意・覚悟を持ちながらですねやってますので。要はあらゆる本当に業界の方々といろんなお話接点も出していただきながら地域あっての地方銀行というところが一番基本になってますので。
それとこの「三方よし」、近江商人のDNAをしっかりば引き継ぎながらやっていきますので、またいろいろ大所高所またご指導ご鞭撻頂けたらと思います本日はどうもありがとうございました。

(眞鍋氏)
ありがとうございます。では最後に野口先生に戻す前に私の方から。ぜひ、やはり木村先生のおっしゃった話をすごく参考になるといいますか、的を得てるなと思いまして。本当に金融機関との関わりっていうのは、我々もあまり取り組んで情報として流していなかったなという思いはありましてですね、最近特に行政の方で税金がないとか、そういう予算が不足しているというような状況もあってなかなかその事業が進んでないというような状況から、結構こういう金融商品との関わりっていうのを国も注目しているというところもあるんで、
建設業界もやはりそういったところとタッグを組んで、さらにこの社会課題的なところを今まさにそういう側の気候変動とかこういったところが非常に取りざたされていますし、まさにその自然もやはり建設業は取り扱う業界だというところはもうちょっと我々の雑誌の中でもアピールして色々と浸透を図っていきたいなと思いました。どうも今日はありがとうございました。というところで野口先生に最後にお戻しして締めていただければと思います、よろしくお願いいたします。

(野口)
本日は皆様本当にありがとうございました。実は今回がこのRRCSの座談会で金融が関係しているのは3回目になりますっていう。いやもう私がコンクリートの技術型っていうか研究者らもんですから、金融のことなんてまったく知らなかったという状況の中で3回目を迎えてしまったっていうのは、まあ切っても切れない関係がですね、
これ木村先生もおっしゃったように産官学金というそこの部分がですね、もう絶対重要であるのは間違いないので。そういう意味で今後もRRCS、社会実装するためにいかに金融と付き合っていくかっていう。金融を味方に引き付けるようにするかっていう。これ重要だと思います。そういう意味で、今後ともですねぜひ木村先生、西様、滋賀県・京都に関わらずぜひともアドバイスをいただければと思っておりますのでよろしくお願いいたします。眞鍋様も是非今後ともRRCSお引き立ていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。どうも本日はありがとうございました。