GXリーグ 分科会
Ready-mixed & Returned Concrete Solution Association

リーダー
- 国立環境研究所 藤井実
サブリーダー
- 三井住友信託銀行株式会社 角岡正嗣
- 丸壽産業株式会社 小山悟志
MEMBER
- (株)安藤・間
- 阪和興業(株)
- (株)ランドモア
- (株)ルクレ
- 明星大学
- 日本道路(株)
- 新潟大学
- (株)佐藤渡辺
- (株)i Rings
- 大成ロテック(株)
- テクニカ合同(株)
- トピー工業(株)
- (株)内山アドバンス
- 五葉共創(株)
GXリーグとは?

カーボンニュートラルを目指す企業が同様の取り組みを行う企業群や官・学・金と協働し、市場のあり方やルールメイキングについて議論するプラットフォーム「GXリーグ」の設立を表明。GXリーグは2023年5月より本格稼働し、カーボンクレジット市場を通じた自主的な排出量取引を行う場としても機能していく予定。
2023~2025年を第1フェーズとして試行期間、2026年からを第2フェーズとして排出量取引市場を本格的に活性化させていき、結果的にGX関連製品の普及と発展が加速することを念頭に置いています。
RRCSはGXリーグに参加した際には「コンクリートによるCO2固定量がIPCCインベントリに認定され、クレジット化される際、建設産業全体にシステムや仕組みを構築します」更に「コンクリートCO2固定量を、出荷時及び竣工時に測定・認定し、その後も段階的にモニタリングするシステムや仕組みを構築します」と宣言しています。

GXリーグでRRCSは何をするのか?


まずは、コンクリートによるCO2吸収固定がIPCCインベントリに登録されるべく、WHITE CARBONの世界的な知名度アップに邁進しよう。
次にWHITE CARBONによってクレジットの恩恵を受けるべき企業やタイミングの体系を、セメント・コンクリート業界のみならず、CCUSの役割を担う団体、CO2を供給する団体、そして金融機関とも協調して築き上げよう。
RRCSではコンクリートにCO2吸収固定に関するビジネスモデル特許を申請している。CCUS製品の発展はカーボンクレジットとの両輪あってこそ大きな発展を遂げることから、当該特許を利用したビジネスモデルを金融機関、セメントメーカー、生コンクリートプラント、施工者そして施主と共に実現しながら進めていきましょう。
WHITE CARBONはIPCCインベントリに認定されるか?

IPCCのCCSに関する特別報告書にある「鉱物炭酸化とCO2の産業利用」のP.421に右記のような図が掲載されています。
「鉱物炭酸化プラント>貯留>建設現場への再利用」の一連の流れはWHITE CARBONとCPコンクリートをはじめとしたCO2固定型コンクリートそのもの。BLUE CARBONでさえCO2固定量の測定方法はこれから確立されるのですから、WHITE CARBONがIPCCインベントリに認定される可能性は決して低いものではなく、継続的にアピールしていくことが大切です。
現在のセメントの世界需要は40億トンでコンクリートにすると約100億㎥で2050年もほぼ同等が見込まれています。仮に世界需要の半分のコンクリートがCO2を50KG/㎥吸収固定すると5億トンが吸収固定されることになります。更にコンクリート塊も同量を固定するとなると、WHITE CARBONとして年間10億トンが吸収固定されることになります。BLUE CARBONが約50億トン、GREEN CARBONが約100億トンのCO2吸収固定量ですから、それに次ぐ存在としてWHITE CARBONを積極的に広めて参りましょう。

図7.2 ケイ酸塩岩石または産業廃棄物の 「現場外での」 鉱物炭酸化に関連する物質流とプロセス (オランダエネルギー研究センター (Energy Research Centre of the Netherlands (ECN)) 提供)。